【にゃんこ先生の今日の養生(5)】 考えがまとまらなかったり、自分が行き詰まったときは、印堂を
日々いろいろなことを考えていると、だんだんとわけが分らなくなってきます。
わけが分らなくなってくると、自分のことばかり考えるようになります。
いいことを考えればいいのでしょうけど、こういう時は悪いことばっかりが目についてきてしまいます。
そんなことを繰り返しているうちに、自分が自分がと、自分の世界に迷い込んでいまいます。
ちょっとしたことでクヨクヨしたり、ちょっとしたことで腹が立ったり、ちょっとしたことで自分を責めたり・・・。自分中心の負の連鎖が続いていってしまいます。
こんな時は、「印堂(いんどう)」というツボを使ってみましょう。
自分の指で、トントントントンと軽くやさしく叩いてみましょう。
印堂から新しい気が入ってきて、濁ってしまった悪い気が外に出て行くようなイメージで。
【お知らせ】 第6回 オトハル世代のワタシのカラダのトリセツ講座 → 初級・夏編
ゴールデンウィークも終わりに近づきましたね。
ゴールデンウィークになると、陽射しも夏らしくなって、いよいよ夏がやってくるなぁと感じます。生き生きとした新緑を見ながら、皆様の心も身体もさらに活気づくのではないでしょうか?
来る5月15日(日)、『オトハル世代のワタシのカラダのトリセツ講座』の「初級・夏編」を開催いたします。早いもので、次回で6回目となります。昨年の梅雨明けにはじめた『オトハル・トリセツ講座』も、秋編、冬編、春編と続き、いよいよ今度の夏編で一年をぐるっと巡ってきたことになります。
この一年の流れは、四季を快適に過ごすための養生の基本になりますので、こうして春夏秋冬と、回を追って皆様とお勉強を続けて来られたことは、東洋医学による養生をお薦めしている者としても、ちょっと嬉しいことでもあります。
今回も、夏編に何を話そうかと資料をまとめてみたのですが、日本の夏は爽やかな初夏から始まって梅雨を挟み、そこから本格的な夏を迎えるので、かなり起伏の激しい季節になりますので、改めて夏の養生の大切さを認識しました。
夏を4つくらいに分けて過ごし、さらに、夏に消耗した体力回復のための昼寝方法などもお伝えしようかと思っております。
まだ空きはありますので、どうかご参加ご希望の方は、オトハル事務局までご連絡くださいませ。
オトハルスタッフ、源保堂鍼灸院スタッフ一同、皆様のお役に立てるようお迎えしたいと思います。
【開催概要】 〈カラダのトリセツ講座・第六回(初級・夏編)〉
日時 5月15日(日) 13:30~17:00(開場受付13:00)
内容紹介
◎講座:2時間
・季節のカラダの状況を知る(夏編)
・東洋医学基本講座 「気」「血」「水」についてのお話
・源保堂鍼灸院×オトハルオリジナルの体質診断テスト(基本体質チェック)
・体質からわかるセルフメディケーション講座
バランスをよくするツボを知る
バランスをよくする食材を知る
・国際中医薬膳師 瀬戸佳子から薬膳メニューレシピのお話
◎懇親会:講座終了後
・瀬戸から個別脈診
・質問コーナーという名のオトハル懇親会
・オリジナルハーブティと 箱根の老舗和菓子屋「孫三」の和菓子をご提供
場所
源保堂鍼灸院
東京都渋谷区神宮前4-17-3 アークアトリウム101
場所のご案内 → こちらから
*最寄りの駅は「表参道」「明治神宮前」「原宿」です。
講座料金
5000円(税込み)
注)お支払いは当日受付にて現金でお願い申し上げます。
定員
13名(申込先着順)
※キャンセル待ちあり
※今回は夏の身体の準備なので、春編を前回受講された方にも役立つ内容です。
お申し込み方法
参加希望の方は以下のフォームからお申込みくださいませ。 http://otoharu.com/event_entry/
※キャンセルの場合は至急お知らせください。
※5日以内に必ず『ご参加の可否』を事務局からお返事しております。
【にゃんこ先生の今日の養生(4)】 顎は身体のバランサー
頭の重さは約5~6キロもあると言われています。これは、ボーリングの球と同じくらいの重さですが、あのボーリングの球が身体の最も高いところにあると想像すると、如何に首や肩などに無理がかかっていることがわかるかと思います。
最近ではパソコンやスマートフォンなどで、四六時中頭は下向き加減で固定されることを余儀なくされています。このような微妙な固定ではありますが、こういった小さな加重こそが、身体には大きな影響を与えるのであります。
この重い頭の加重をうまく調整してくれているのが、実は顎なのであります。
この顎の動きは、何センチというレベルで動くわけではないのですが、何ミクロンとか、何ミリとかという微妙な動きを無意識にしながら、頭の重さが身体にかかる力のバランスを取ってくれているのです。
しかし現代はストレス社会。常に歯を食いしばって顎がガチガチになっている人がほとんどであります。中には寝ているときにも力が抜けず、歯ぎしりやぐっと力が入ったまま寝ている人もおり、朝からへとへとという方も少なくありません。
このような状況が続くと、頭が重い、首が疲れる、肩がこる、といった症状が相次いで起きやすくなります。そしてそれが慢性化すると、頭痛や目の疲れといった様々な不定愁訴に拡がっていくこともあります。
では、その顎の力を抜くにはどうしたらいいか?
それは、顎のストレッチをすることであります。
パソコン作業をしているときなど、合間を見て大きく口を開けて顎のストレッチをしてみてください。顎の筋肉をストレッチして顎の力が抜けてくると、それだけで肩こりや首の疲れが取れることも多いです。
また、東洋医学的にお薦めなのは、舌の先を、上の歯茎と歯の間くらいに接しておくことです。これは、身体の中心を流れる任脉と督脉という二つの気の流れを結ぶことでもあり、小周天という身体の大きな気の流れを作ることになります。
こうして舌先を上顎の歯茎と前歯の間くらいにくっつけておくと、自然と首が正しい位置にいきやすくなり、顎の力も抜けてきます。ぜひ、やってみて欲しいと思います。
※ 舌先を、前歯を前に出すような当て方をすると、前歯が出てしまいます(出っ歯になる)ので気をつけてくださいね。
不安感を軽くする、気持ちを上げるツボ
この度の熊本・大分の地震において、 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに被災地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
本震発生後、余震がまだ引き続き起きている中、また大きな地震が起きるのではないかという不安や、この先どうしようという心配などが胸中に去来していることと思います。そして、そろそろ“がんばろう!”という前向きなメッセージが出始める中で、そうは思いつつも、まだまだ心が浮上してこないのが現状ではないでしょうか。
本日は、不安感を軽くして、気持ちを上げるツボをご紹介いたします。
また、これらのツボは、自分で押してみても効果はありますが、お互いやさしく触れ合いながらやりますと、効果はさらに上がりますので、ご家族、お友達、ボランティアの方々など、身近なお仲間同士で押し合ってみてください。
1.印堂(いんどう)
このツボは、両眉頭の間にあります。
頭の真ん中に通じるツボですので、気分を中心に戻してくれる働きがあります。
強く押さずに、指の腹を使う感じでやさしくトントンしてみてください。
2.顖会(しんえ)
こんな感じで、髪の生え際から自分の指で3本分上の所になり、少しくぼんでいます。
経穴人形で見ると、こんな感じです。
この顖会(しんえ)というツボは、頭の骨がくっついているところなので、あまり強く押さずに、やさしくトントンとしてみてください。
3.偏歴(へんれき)
偏歴(へんれき)は、親指を外側に反らせたときに出来るくぼみから、写真のように指4本分上の所です。
経穴人形では、こんな感じになります。
分かりずらいときは、その周辺あたりを押してみて、痛気持ちよく感じるくらいの所を押してみてください。
4.湧泉(ゆうせん)※特に左の湧泉をおすすめします
湧泉は、指圧の神様である浪越徳治郎氏が、「指圧の心は母心 押せば命の泉湧く!」とキャッチフレーズにしていたツボであります。
左右の足にありますが、これは押して痛いとかは関係なく、左の湧泉をお薦めします。
※ ツボは左右にありますが、先ずは両方を押してみて、痛気持ちいい方をより重点的に押すことをお薦めします。
また、ツボを強く揉むことは、逆効果になることもありますので、押すときは、ぎゅうぎゅう強く押すのではなく、じんわり気持ちいいくらいがちょうどいいので、やさしく押してみてください。
※ ツボというものは、自分で押してみても効果はありますが、お互いやさしく触れ合いながらやりますと、効果はさらに上がりますので、ご家族、お友達、ボランティアの方々など、身近なお仲間同士で押し合ってみてください。
※ ここに挙げたツボは、あくまで予防的処置ですので、実際に発症してしまった場合は、すぐに病院に向かってください。
何かのお役に立てれば幸いであります。
エコノミークラス症候群を予防するツボ
この度の熊本・大分の地震において、 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに被災地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
この度の地震では、比較的大きな余震が多いということもあり、車中で避難生活をされている方も多数いるそうです。
ニュースを見ていますと、エコノミークラス症候群になる方も少なくないということで、心を痛めております。
微力ながら、エコノミークラス症候群を予防できないかと思いまして、ツボを考えてみました。ここで選んだツボは、あくまで予防的な処置で、個人差もありますが、参考になさってみてください。
1.通里
このツボは、血管の通りを良くします。
ツボの位置は、手首内側の小指側で、横シワから自分の親指を横にし一本分の所です。
2.内関
このツボは、静脈の戻りを良くしてくれます。
内関は、手の内側で、やはり手首の横シワから、写真のように指三本分を当てたところです。ちょうど手の真ん中になります。
3.公孫
公孫は、消化力を維持してくれるツボですが、東洋医学では、この消化力が落ちると、血液が固まりやすくなると考えます。避難生活は食生活も乱れますし、緊張感が胃腸に来ることも多いと思います。そこで、このツボを使って、消化力を助けてあげることが大切だと思います。
場所は、土踏まずの真ん中あたりにあります。下のイラストのように、骨のくぼんだところにあります。
※ ツボは左右にありますが、先ずは両方を押してみて、痛気持ちいい方をより重点的に押すことをお薦めします。
また、押すときは、ぎゅうぎゅう強く押すのではなく、じんわり気持ちいいくらいがちょうどいいので、やさしく押してみてください。
※ 強い揉み治療は、血管を傷めて、かえってエコノミークラス症候群を助長してしまうこともありますので、気をつけてください。
※ ここに挙げたツボは、あくまで予防的処置ですので、実際に発症してしまった場合は、すぐに病院に向かってください。
何かのお役に立てれば幸いであります。