ネームプレートをロフトで新調しました
この間、患者様とこんな会話をしました。
患者様 「先生、その名札、もう少し良いのにしたらどうですか?何だか手書きっていうのは・・・。」
私 「え!?あ、これ、一応パソコンで打ち出したものですよ~。親しみがあった方がいいと思って、手書き風のフォントを選んだんですけど・・・。あまり良くないですか?」
患者様 「いやぁ、私はいいけど、でも、見る人が見たら、頼りなく思われるんじゃないですか?」
私 「あ、そうですよね・・・。たしかに・・・。」
患者様 「それと、院長とか、何かそういうのも入れるとかっこいいと思いますよ。」
私 「そうですか?治療院は僕一人ですから、院長も何もないのでは?と思うのですけど・・・。」
患者様 「いやいや、一人でも何でも、ここの責任者には変わりないのですから、“院長”という肩書きを付けてもいいんじゃないですか?それに先生、もう教えてたりするんでしょ?そのうちお弟子さんも入ったりするのも近いんじゃないですか?」
私 「あ、そうですね、そういうときのために、入れてみましょうかね?わかりました、それでは、今度時間ができたら作りに行ってきますね!」
ということで、この間渋谷のロフトに行きまして、ネームプレートを作ってもらいました。
そもそも私が最初に名札を付けはじめたのは、開院当初のこんな事情からでした。
開院当初は、女性の空気があった方がいいだろうと思い、大学時代の友達が受付を手伝ってくれておりました。その頃その友達は、作業療法士を目指して学校に通っており、将来のため人と接しておいた方がいいだろうということで、しばらく手伝ってくれるということになりました。その友達は女性でしたので、患者様からは、「奥さんですか?」と尋ねられることが多く、お互い否定するのもめんどくさくなりまして、それなら名札を付けたらどうだろうというのがはじまりでした。それから10年の月日が流れました。
名札を付けたまま洗濯をしてしまったことも何度かありますが、それでもインクはにじむことなく、名札はこの10年間しっかりと活躍してくれたのであります。
今回患者様にこのような指摘を受け、なるほどなと思うことも多々ありましたので、すぐに作ることにしました。
開院当初は、治療室にハンガーがないなど、様々な不備がありました。自分では気づかなかったところを患者様に指摘され、その都度、そのたび改善してまいりました。そのお陰で、少しずつ少しずつ治療院は快適になり、その頃いらしていただいた患者様にも、「毎回来る度に進化していますね!」と言われ、内心とても嬉しく思ったものです。
こうして治療院は、患者様のおかげさまで改善され、皆様にも愛される空間作りをすることが出来ています。これからもその視点を大事にしていきたいと思いますので、気がついたことはどしどしご指摘ください。
ネームプレートを新調し、何だか気分も心機一転。そして、また精進してまいろうという気持ちになりました。もしかしたら、私が現在教えている生徒(弟子)が治療院で仕事をすることになるかもしれません。そうすると、より“院長”という言葉が活きてくるのかもしれません。
どうぞよろしくお願いいたします。