オトハル塾 『オトハル世代の<ワタシのカラダのトリセツ講座>』(初級編)を開催しました(2)
今回のオトハル塾で私が想定していたテーマの一つは、「セルフメディケーション」「セルフケア」というものです。
つまりこれは、古くからある言葉で言えば「養生」ということです。私としては、もちろん「養生」という言葉を使いたいところもありますが、定着するにはカタカナがいいこともありまして、柄にもなく英語で言ったのであります。
そもそも人間は、自分で自分の身体を治す力が備わっています。身体は、健康、未病、病気、病人という段階で悪くなっていきますが、健康や未病の段階はもちろんのこと、病気の入口くらいまでであれば、十分自分自身の身体で治す力を持っていると思います。
しかしでは何もしないでいいのか?というとそうではなく、しっかりと睡眠をとるとか、栄養を付けておくとか、自分の身体の声に耳を傾けながら、そのときどきで自己管理をしていくことが大切となります。そして、自己管理の範囲だけで追いつかなくなった時、その時はじめて、私たちのような鍼灸師の出番となります。それくらいの気持ちで自分の身体と接してほしいと願っています。
そこで自分の身体を見つめるための手段として、「自分の身体をチェックしておくこと」。そして自分の体質の特徴をつかんでおくことが大事になります。
そしてさらにその先にある東洋医学的セルフメディケーション、セルフケアとは、自分の身体に合った食材を選択し、そしてツボの力を使って身体の弱いところを補充することであります。
今回私が腐心したのは、体質を一つに絞るのではなく、いくつかまたがってある自分の体質の全体を把握し、そして効果のあるツボを選択することです。鍼灸治療においては、たくさんツボを使うよりも、シンプルに仕上げた方のがいいことが多いので、繁雑にならないようにツボを絞りました。これはけっく自負できるくらいの良いツボの選択を出来たのではないかと思います。
講座ではそのツボを一つ一つ確認しながら、伝授することが出来ました。
今回伝授したツボの中には、私が臨床の中で得たコツを加えたものがありますので、これらは本やネットなどにでは見つけられません、というともったいぶった感じではありますが、それがでも、こうして講座をして伝授する意味でもあるかと思います。
ということで、次に続きますね。
(つづく)