【にゃんこ先生の今日の養生(6)】 ごろごろばっかりでは気の巡りが悪くなります
ゴロゴロするって、とってもしあわせですよね。
布団の中でぬくぬくぅっとしていると、とってもしあわせな気分になります。
休日などは特に、後もう少し、後もう少し、どうせ今日は休みだし、ゆっくりずっと寝ていたいのさ~なんて感じでゴロゴロゴロゴロ。
しかし、ゴロゴロし過ぎてなんだか頭が痛くなった経験がありませんか?
これは明らかに寝過ぎであります。寝過ぎによる体調不良なのであります。
東洋医学では、あまりにゴロゴロし過ぎると、肺の働きを弱めると考えています。
解剖学的に見ても、横になっている姿勢は肺循環には反って負担にもなったりします。
江戸時代の儒家であり、養生家でもあった貝原益軒は、その著書『養生訓』の中で、横になることをかなりの頻度で戒めております。
貝原益軒は、養生の大切さを後世に伝えただけではなく、人生を楽しく過ごすことをも奨励しました。積極的に陽発をして人生を楽しむ、そういった時間を増やす、そんな方だけに、惰眠を貪っている姿を見ることがとても歯がゆく思ったのかもしれません。
しかし、それ以上にやはり健康に対しての思いが強かったのでしょう。
そして、無意味にゴロゴロすることの身体への害を伝えたかったのではないでしょうか。
熊本の震災関連のニュースでは、エコノミークラス症候群で病院に運ばれている方が増えていると言います。これは、横になりすぎてしまって肺の気を損ねてしまったことが一つの原因だと思いますので、適度に外を散歩するなどしていただきたいと思います。
また、肺炎で入院した直後に体調を崩してそのまま亡くなってしまった・・・というお話しを聞いた方もあるかと思いますが、これなども同じ原理で起きております。肺炎の場合なども、横にばかりしているとどんどん肺の気が衰えてしまいますので、万が一入院した場合でも、適宜身体を起すことをしてみてください。
ゴロゴロし過ぎて頭が痛いなんていうのはもっての外!
気持ちの良い陽気を浴びに、カーテンを開けて外に出てみましょう!