嬰寿の命水 箱根大涌谷、月日背乗大涌蛇太郎様の伝説(1)
表参道・源保堂鍼灸院では、鍼灸治療の後にお茶をお出ししております。
そのお茶に使っている水は、私の実家から湧いている湧き水であります。
もちろん天然水であっても、保健所で毎年検査をしてもらっている飲用可能なものであることは言うまでもありません。また、ギリギリ検査を通っているというような代物ではなく、保健所の方も、「どういうわけか水道の水よりもきれいな水なんです」というお墨付き。
そして天然水でありながらとてもきれいであるという事実に加えて、それ以上に重要なことは、この水がとても身体にいいものであると言うこと。
そもそも身体にいいこと、身体を守ることを主とする鍼灸院で出すお水ですから、身体にいいというこだわりもまた当然のことなのですが、では、一体どのように身体にいいのでしょうか?
はじめて表参道・源保堂鍼灸院にいらした方には、鍼灸治療受診後に、「身体にいいお水で淹れたお茶ですが、召し上がっていかれますか?」と、私は控え目にお伝えし、それ以上の説明はあまりしないようにしております。
といいますのは、現在水がビジネスになっていることをとても残念に思っていること、そしてそれはある場面ではさもそれが聖水の如き宣伝をし、宗教まがいのことに悪用されていることもあり、本来自然の恵みであるはずの水が商売になっていることを危惧しているからであります。弱い人の心につけ込む“水商売”が未だ跋扈している現在、私もその一味に荷担するわけにはいきません。
しかしそうはいうものの、実は、表参道・源保堂鍼灸院で使用している箱根の天然水は、ある伝説に彩られた不思議な水であることも事実。それはそう遠くない過去にあった事実なのであります。
その事実を患者様にも伝えたいと思っていたのですが、私が必要以上の話をしますと、微妙な水ビジネスとの狭間にはさまれて、患者様を煙に巻いたり、怖がらせてしまう、もしくは宣伝に利用することにもなりかねませんので、淡々と普通にお伝えしてきました。そもそもこの不思議な事実は、ビジネスに利用することは決して許されないものなのですから。
しかし、私の故郷である箱根は、ゴールデンウィークの頃の火山騒ぎからピンチの状況にあり、私は微力ながらこのピンチから少しでも脱する手助けをしたいと思っています。そこで、私も覚悟をもって、宣伝と思われて嫌われてもいいから、そのピンチの元になっている大涌谷がどういったところなのか、ここで一度お話しをまとめておく必要があるかと感じました。もしやそれがこの伝説の主人公の真意かもしれないと感じるところもあります。
もしかしたらその事実に不快な思いをする方もいるかもしれませんが、決して私は怪しい水ビジネスの一人ではないことを承知の上、ご一読願えればと思います。
それでは、話しの本題は次回から・・・。
霧(きり)霞(かすみ)
酸炭水(さんたんすい)に 金と銀
流れは清く 生く人伍体
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