不安感を軽くする、気持ちを上げるツボ
この度の熊本・大分の地震において、 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに被災地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
本震発生後、余震がまだ引き続き起きている中、また大きな地震が起きるのではないかという不安や、この先どうしようという心配などが胸中に去来していることと思います。そして、そろそろ“がんばろう!”という前向きなメッセージが出始める中で、そうは思いつつも、まだまだ心が浮上してこないのが現状ではないでしょうか。
本日は、不安感を軽くして、気持ちを上げるツボをご紹介いたします。
また、これらのツボは、自分で押してみても効果はありますが、お互いやさしく触れ合いながらやりますと、効果はさらに上がりますので、ご家族、お友達、ボランティアの方々など、身近なお仲間同士で押し合ってみてください。
1.印堂(いんどう)
このツボは、両眉頭の間にあります。
頭の真ん中に通じるツボですので、気分を中心に戻してくれる働きがあります。
強く押さずに、指の腹を使う感じでやさしくトントンしてみてください。
2.顖会(しんえ)
こんな感じで、髪の生え際から自分の指で3本分上の所になり、少しくぼんでいます。
経穴人形で見ると、こんな感じです。
この顖会(しんえ)というツボは、頭の骨がくっついているところなので、あまり強く押さずに、やさしくトントンとしてみてください。
3.偏歴(へんれき)
偏歴(へんれき)は、親指を外側に反らせたときに出来るくぼみから、写真のように指4本分上の所です。
経穴人形では、こんな感じになります。
分かりずらいときは、その周辺あたりを押してみて、痛気持ちよく感じるくらいの所を押してみてください。
4.湧泉(ゆうせん)※特に左の湧泉をおすすめします
湧泉は、指圧の神様である浪越徳治郎氏が、「指圧の心は母心 押せば命の泉湧く!」とキャッチフレーズにしていたツボであります。
左右の足にありますが、これは押して痛いとかは関係なく、左の湧泉をお薦めします。
※ ツボは左右にありますが、先ずは両方を押してみて、痛気持ちいい方をより重点的に押すことをお薦めします。
また、ツボを強く揉むことは、逆効果になることもありますので、押すときは、ぎゅうぎゅう強く押すのではなく、じんわり気持ちいいくらいがちょうどいいので、やさしく押してみてください。
※ ツボというものは、自分で押してみても効果はありますが、お互いやさしく触れ合いながらやりますと、効果はさらに上がりますので、ご家族、お友達、ボランティアの方々など、身近なお仲間同士で押し合ってみてください。
※ ここに挙げたツボは、あくまで予防的処置ですので、実際に発症してしまった場合は、すぐに病院に向かってください。
何かのお役に立てれば幸いであります。
エコノミークラス症候群を予防するツボ
この度の熊本・大分の地震において、 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに被災地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
この度の地震では、比較的大きな余震が多いということもあり、車中で避難生活をされている方も多数いるそうです。
ニュースを見ていますと、エコノミークラス症候群になる方も少なくないということで、心を痛めております。
微力ながら、エコノミークラス症候群を予防できないかと思いまして、ツボを考えてみました。ここで選んだツボは、あくまで予防的な処置で、個人差もありますが、参考になさってみてください。
1.通里
このツボは、血管の通りを良くします。
ツボの位置は、手首内側の小指側で、横シワから自分の親指を横にし一本分の所です。
2.内関
このツボは、静脈の戻りを良くしてくれます。
内関は、手の内側で、やはり手首の横シワから、写真のように指三本分を当てたところです。ちょうど手の真ん中になります。
3.公孫
公孫は、消化力を維持してくれるツボですが、東洋医学では、この消化力が落ちると、血液が固まりやすくなると考えます。避難生活は食生活も乱れますし、緊張感が胃腸に来ることも多いと思います。そこで、このツボを使って、消化力を助けてあげることが大切だと思います。
場所は、土踏まずの真ん中あたりにあります。下のイラストのように、骨のくぼんだところにあります。
※ ツボは左右にありますが、先ずは両方を押してみて、痛気持ちいい方をより重点的に押すことをお薦めします。
また、押すときは、ぎゅうぎゅう強く押すのではなく、じんわり気持ちいいくらいがちょうどいいので、やさしく押してみてください。
※ 強い揉み治療は、血管を傷めて、かえってエコノミークラス症候群を助長してしまうこともありますので、気をつけてください。
※ ここに挙げたツボは、あくまで予防的処置ですので、実際に発症してしまった場合は、すぐに病院に向かってください。
何かのお役に立てれば幸いであります。
『オトハル世代の〔ワタシのカラダのトリセツ講座 初級・春編〕』の第二回を開催しました
日々の養生担当と言うことで、わたくしめがプロトモの一人として参加しております。
現在、各季節の過ごし方をお話ししており、平成28年3月27日(日)は、春編を講義しました。
実は春編はこれが2回目でした。
といいますのは、春は花粉症をはじめ、なんとなく季節の変わり目についていけずに、ずるずると体調を崩しまう方が多いようで、せっかくの桜の季節を台無しにしてしまうことも。
ということで、急遽春編の2回目を開催することになりました。
しかししかし・・・
このオトハル塾恒例となった自分の体質を知ろうというチャートの作成をしたところ、今回の参加者のほとんどが「オ血体質」の方ばかり。
オ血というのは、悪い血がたくさんある体質。
あまりいい体質ではありません。
生活の質を高めなくてはいけません・・・。
こんなにオ血が多いのは予想外・・・。
ということで、今回は季節のお話しよりも、オ血についてのお話しが中心になりました。
そして、花粉症のツボなど、春の過ごし方へと進みました。
オ血の方が多いと言うことで、一瞬どうしたらいいかと思ったのですが、これも一つのご縁ですので、こういう方向性もありですよね。
オトハル塾の夏編は、5月15日(日)に開催されることになりました。
詳細は後日また詳しく載せますので、ご参加なさりたい方はご連絡をお待ちしております。
【開催予定】
『カラダのトリセツ講座・第六回(初級・夏編)』
プロ友講師:源保堂鍼灸院・院長 瀬戸郁保
日時 5月15日(日) 13:30~15:30
【にゃんこ先生の今日の養生(3)】 目の酷使は精血を奪っていきます
目という感覚は、五感器の中でも、特に脳の中で処理しなければいけない情報量が膨大と言われています。目に入ってきた多くの情報は、ただ入ってくるだけではなく、遠近感や色感などの感覚野で処理され、されにはその情報が危険なのかそうではないのかを判断する中枢にも入ります。しかもそれらの情報はゆっくり判断されるのではなく、常に機敏に処理をしていかなくてはいけません。
これだけ膨大な作業をしてくれている目の作業は、「精血(せいけつ)」というもので養われています。
身体に流れている血液のことを、東洋医学では「血(けつ)」と言いますが、その血の中でも最もきれいなエッセンスのことを「精血(せいけつ)」と呼びます。精血は酸素や栄養をよりよく運ぶことができるものですから、身体にとってはとても重要な働きをしています。
目を酷使すると言うことは、この精血を大量に使うことになりますので、精血がどんどん奪われていくことになります。
精血がなくなると、それを補わなくてはいけないのですが、精血はエッセンスなので、そう簡単に補うことが出来ません。まず大本の造血作用を引き出してあげることからはじめないといけませんので、精血は大事に大事に使っていかなくてはいけません。
現代医学でも、目の疲れを「眼精疲労」と言いますが、この「眼精」とは、まさしく“眼の精血”という意味が含まれているのだと思います。
現代はパソコン作業が当然であり、さらにスマートフォンやタブレット端末の登場によって、四六時中、目から精血が奪われている時代になっています。
さらに東洋医学では、目と肝臓が繋がっていると考えています。
肝臓が目を養っているので、肝臓が悪くなると目が悪くなることもありますし、逆に、目の使いすぎは肝臓の調子を崩してしまうこともあります。
目を酷使するのも良くありませんが、それに加えてアルコールの摂り過ぎで肝臓への負担が増すと、さらに精血が少なくなっていきます。
精血が少なくなりますと、血液全体の働きが落ちていきますので、さらに進むと「瘀血(おけつ)」という状態になっていきます。
瘀血(おけつ)になると、酸素や栄養を運べない、機能の落ちた血液で身体を養っていかなくてはいけないので、そこから頑固な肩こりや、慢性的な腰痛、頭痛(筋膜性頭痛、偏頭痛、緊張型頭痛など)の原因となります。女性の場合ですと、この瘀血(おけつ)が下腹部にたまることも多く、それが不妊の原因にもなったりしますので、気をつけなくてはいけません。
ということで、パソコンやスマートフォンなどの使用はなるべく使用時間を限るようにし、また、使った後は目を休めるなどの工夫が必要となります。
とても大切な目という感覚を、いつまでも大事に使いたいですよね。
そして眼の使いすぎは、瘀血(おけつ)という、より悪い状態になっていく要素がありますので、気をつけて欲しいところであります。
薬膳部 『薬膳ごはん』が更新されました ―春の野菜餃子―
表参道・青山・源保堂鍼灸院の薬膳部がしたためているブログ『薬膳ごはん』。
更新されました。
今回は、春の薬膳のつづきということで、「春の野菜餃子」であります。
春の餃子?
これいかに?
どこに特徴が?
どうして春なの?
餃子に春仕様があるの?
ということで、こちらをご覧になってくださいませ。
そして、立夏までの春を無事に過ごしましょう。